ここのところ遊ぶのに忙しくあまり本を読んでいませんでした!
最近読んだ2作のレビューを乗せてみました。
上半期の芥川賞、直木賞はお二方とも女流作家でしたネ。
女性が活躍すると何やらうれしくなります♪
生意気ですが読書家・・
読む側としてレビューを書かせていただきます!
(ネタバレあらすじ はありません!感想のみ)
第147回 芥川賞受賞作
冥土めぐり
著者:鹿島田 真希 河出書房新社/
2012年07月07日 発売
芥川受賞作「冥途めぐり」と「99の接吻」の2作が収録されていました。
2作ともはなかなか面白い観点から書かれた小説ですね。
「冥途めぐりも」「99の接吻も」生まれ育った
家族の影響力を心理的に対比させた物語でした。
どちらも主人公の一人称で描かれた心の歪みと身近な家族への協調と不響和音が
上手く描かれていて複雑な心理が自然なタッチで表現されています。
境遇に生きて行くための惰性的積極性の中に
自分だけの不可侵性が「いかにもと」、
女性のの心理を読ませてくれるものでした。
女性の「性(さが)」を記す作品といえるでしょう。
読後感=もやもや・・・されど家族・・されど愛するべき・・何か・・
第147回 直木賞受賞作
鍵のない夢を見る
著者: 辻村深月 文藝春秋
2012年05月16日発売
上半期の直木賞作品ですね♪女流作家独自の5話のオムニバスでした。
奇を衒わず丁寧に書かれていましたが
読者としては、もう一つ深い思いが読みたかったと感じました。
興味深かったのは
「仁志野町の泥棒」と「君本家の誘拐」でした。
女性というジェンダーが持つ独自の心の搖動が描かれていたように感じます。
女性というジェンダーが持つ独自の心の搖動が描かれていたように感じます。
生理的に思い込みが心を支配してしまう一面は・・・
温室育ちの現代女性の一面が
表現できていたのではないかと思います。
何時の時代も小さな社会の中で孤立する閉塞感はつきものですね。
他の三作、「石蕗南地区の放火」「美弥団地の逃亡者」「芹葉大学の夢と殺人」は
主体性に欠如した自意識過剰の現代女性の不幸が描かれていました。
メインテーマの「鍵のない夢を見る」というスタンスで描かれた・・
5話の物語は今も現代社会の事実として
何処かで似たようなことが起こっているような気がします。
事実は小説より奇なりと言われますが
まったくもって社会の霧の中を見させていただけた5話でした。
読後感=霧の晴れることのなき女心に触れる・・・
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1 件のコメント:
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