今週は有給をとり実家に帰省し3泊4日の
「大終活作戦」に挑みました。
題して”mission SYUKATSU"
私も還暦を目前に...
そろそろ「終活」を始めなければならない年齢ですが...?
今回は齢90才近い両親の「終活支援」です!
母は5年ほど前から痴呆が進み”要介護”
愛しい妻の老々介護を一人で背負っていた父も
”要支援” 認定を受けそろそろ限界に達しています。
まず一番厄介なのは...金融資産の正しい整理、確認と
きちんとした管理下に置くことでした。
【金融資産整理編】
お金に無頓着で奔放な昭和オヤジの父に代わって全ての資産は
母が管理運用をしていました。
その母の痴呆の進行度合いから今回が最後のチャンスです。
今はボケて稚児同然の母ですが、息子の私が帰省すると
母親として覚醒する時間が多くなります。
この僅かのチャンスは逃せません!(^^)!
三か月ほど前に実家より持ち帰った郵便物の山を確認し
金融、証券関連から届く「お知らせを」
5年間遡り整理と内容確認して来ました。
それぞれは少額ですが両親も失念してしまった、
定期預金や証券、運用口座など
けっこうな数で存在してるようです。
整理したデータと郵送物「お知らせ」のエビデンス、通帳、印影を
持ち関連機関に
「照会、紛失再発行、改印、振替、解約」等
何度か諸手続きに行きますが
取り合ってもらえません。
「ご本人がお越しになって自筆で書類を書き手続きを行ってください」
「それが法的な規則なのでスミマセン...」
「立ち合い代筆はさらに多くの書類や手続きが必要です」
「スミマセン...」
っと...いうわけで一人では動けない母を車椅子に乗せ
歩くのも、おぼつかなくなりかけてる父を伴って複数の関連先へ
私の思いが母にも伝播したのか?
文字を書く事はおろか自分の生年月日も忘れてた母が
なんと!まぁ・・・震える手で住所、氏名、生年月日、
数字を記入欄からはみ出しながら
身内でも判読難解になってる文字を書いてくれます。
(笑)
休憩を入れながらも恐ろしく時間がかかります。
母ちゃん、ガンバレ~♪(≧▽≦)
今は機械データがコンピュータの中にあるので
判読不可能な文字でも本人の申請意思が申し込み票に
意図として書かれば問題ないようです。
私自身も何度も金融機関に通い相談を積み重ねていたので
子供の立場を理解してくれて...
以前は、けんもほろろだった窓口担当者も
複数の方が付きっきりで
全面協力サポートしてくださいました。
感謝です💛
こうして二日間にわたる金融機関回りは無事終わました。
母はよく頑張りました。(^◇^)エラカッタネ~♪
解約、送金、紛失再発行、改印など
二日間で30通近い手続き帳票の記入を成し遂げたのです。
父母は写真付きIC住基カードを作ってくれていたので
証明書類はかなりの手間が簡略化できました。
私も子供の世話になる時期が来たら作っておこうと思います。
そして...ココ、肝心なところです(^◇^)
全ての金融資産は名義が変らないように
コントロール可能な父母それぞれの口座に資産の移動を
しなければなりません!
今回は父母それぞれの名義のまま
私と兄が管理できる
インターネットバンキングの口座に置きました。
これで詐欺や痴呆浪費から守れます。
銀行の方が仰るには
夫婦とてヘタに片側に纏めると税務署からチェックされ
相続税が発生するそうです。
元本はすべて父が一人で稼いだお金なのに不思議です。
運用益の租税処理は銀行側でしてくれるとの事で
助かりました。
【車両、免許証整理 編】
老々介護で大活躍した父の車は不要となるので
近所でいつも父の事を心配してくれていたモータースに現金売却!
父の免許証はお国へ返却。
他人を巻き込む高齢者の悲惨な事故が増加中の昨今。
心配事が一つ減りました。
【住宅資産整理編】
この度の「終活支援」で最大の難関は父がサラリーマン時代に
建てた家の処分でした。
この家は私が社会人として家を出た後に建てられました。
築38年 当時の木造モルタル建ての家は最近の住宅と違い
いたるところで腐食や歪みがありもう限界です。
大きな地震があればひとたまりもないと思われます。
そして高度成長期の住宅ブーム1970年代に造成された
分譲地はとんでもない欠陥造成地
(笑)
大手繊維メーカーの
リストラ受け皿不動産開発会社が造成したもので
素人集団が開発したので当然の結末です。
土地を支える高さ5mの擁壁は見ての通り自己崩壊寸前です。
これでは買い手もつきません( ˘•ω•˘ )
擁壁修理と土地改良には家を撤去し造成土をすべて取り除き
堅牢な擁壁を新たに再構築した後に
再び土を戻すという工法しかありません。
これが大雨で崩落すれば下に住んでいる10軒ほどの家が
大災害に巻き込まれることになります。
長年お世話になった近隣住民の方の安全を考えれば
費用の心配などしておらません。
同じ擁壁造成地に載っているお隣さんも
相続はしたものの住めない売れない固定資産税はかかるで
お悩みのようでした。
我が実家と一緒に家屋の撤去と土地改良を行ない
折半すればかなり負担が減ることになるため
快く、共同での家屋解体土地改良を行うことを承諾してくれました。
修復後、更地での売却、租税納付をすれば
おそらく大きな赤字になりますが
将来に渡り売却できないまま背負うリスクを配慮し
お隣さんも今、一緒に行動を起こすべきと考えてくれました。
可及的速やかに着工したいと思います。
どこかで私の知らないところで
偉大な神さんの寛容な力が働いたようです?
(^◇^)パンパンペコリ
【後見人、扶養、家族介護 編】
そして最後に残った課題は父母の介護や生活維持です。
年代的に沢山の年金が支給され
高利回りで資産形成をしていたので生きている間の
金銭的心配はありません。
先に定年を迎えた兄の方から申し出がありました。
「俺はお前以上に多くのお金を親に使わせているし心配もかけた」
「就職してからは東京で仕事に追われ帰省もあまりしていない」
「遠く離れているので家の事や介護支援もほとんど出来なかった」
「最後くらい親孝行をさせてくれ、家内も納得している」
っと...いうわけで関東北部の軽井沢にほど近い場所で
兄夫婦と一緒に残りの余生を送ることになりました。
兄の住んでる地域は広島の片田舎と違い
支援制度、介護関連、老人医療の施設やサービスが
大変充実しており...
徒歩10分以内に老人に必要な環境の全てが揃っています。
父母にとっては新天地です。本人たちも納得しているので
送り出すことになりました。
別居しながらもいつも寄り添わしてもらった父母
離れるのは寂しい気持ちもしますが関東方面の週末出張に相乗りして
ちょくちょく逢いに行こうと思います。
そして私も妻と子供に迷惑をかけないように
適当なとこで「終活」と断舎利を始めないとねっと
話し合ったのでありました。
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